料理長
いつもありがとうございます。
今回は無花果のべっ甲煮の作り方の解説です。
イチジクというと一般的には生食したり
シロップで焚いたりとデザート向けの食材と思われがちですが、
べっ甲煮の様に酒と濃口醤油で焚くと前菜や魚料理の
あしらいとしても使う事ができます。
是非習得してください。
京都城陽産のイチジクを入荷しました。
イチジクを皮ごと水洗いしてヘタを落とします。
鍋にきめます。
「ひたひた」の酒をいれます。
紙フタをして火にかけます。
最初から最後まで弱火です。
酒が沸いてきたら濃口醤油をうちます。
落としフタをして弱火でひたすらたきます。
水分が蒸発した分、お湯を足しながら焚きます。
弱火で2時間くらい焚いた状態です。
紙フタをはずして地を煮詰めます。
ヤットコで鍋をゆっくり揺すり回しながら、地が焦げないようにつめあげます。
砂糖や味醂を入れる必要はありません。
イチジクがもっている糖分で充分に濃口醬油とバランスがとれます。
焚きあがった無花果のべっ甲煮です。
冷めたら適宜に包丁して前菜や焼物のあしらいに使います。